現場にいた立場から2
ある郵便局にお邪魔した時、近くで車をのりあげてしまって、立ち往生している女性の方がいらっしゃいました。ちょうど局長さんがジャッキを持ってきているところで、私も「車救助」のお手伝いをいたしました。車を持ち上げ、ブロックをタイヤの下に入れ、ようやく脱出。ブロックを運びながら、「なんでこんなところにブロックがあるんだ?」と思いながらも、郵便局の「現場対応能力」に感心しました。
地域にとって、もはやインフラとも言える郵便局。過疎地ではその重要度は都市部とは比べようもありません。貯金、保険、投信、そして郵便。私も金融ビッグバン元年に野村證券に入社した身として、ワンストップショッピング化への金融機関の努力は私の証券マンとしての歴史そのものといってもいいと思います。各金融機関とも道半ばではありますが、 それを真っ先に有効に運用できている(た)のが郵便局ではないでしょうか。その上で郵便事業ですから本当に頭が下がります。ですからなおさら会社分割は意味がわかりません。おそらく郵政民営化関連法案を通した方々は、一つのところで様々なサービスを行うことの大変さ、重要さを全く理解していないのでしょう。そして、時代の流れ、顧客(国民)の声も理解できていないのでしょう。