(9/12)「復興をピーアールしすぎて支援が減っても困るし、大変さを強調しすぎて観光客が減っても困る」。

昨日珠洲市の視察で伺ったお話です。

今回の代表選挙での能登視察と公開討論会の大きな目的は、候補者のみならずメディアを通じて全国の皆様に能登の今抱えている課題を共有し、政策的な理解と後押しをお願いしたいということでした。

・仮設住宅では狭さ対策も含め空き部屋の柔軟な対応が出来ないか。今後の災害公営住宅にもつながる話です。

・準半壊家屋は実際に中に入ることで、半壊と比べて支援の少なさ、修理や住むことの困難さ、公費解体を求め仮設住宅を望むことの必然性。

(大規模な災害に遭ったことのない地域の方は、半壊と準半壊の支援の差はなかなか伝わりにくいと思います。)

・珠洲市商工会議所ではなりわい補助金の柔軟な運用を。「コンサルを入れないと申請出来ない補助金ってどうなの?」。

・和倉温泉では従業員の質の高さだからこそ避難を無事に誘導出来たことを伺い、解体と建設で3年程度かかってしまう中、従業員も被災者。離れてしまうと戻って来れない。雇用調整助成金の期限延長は何が何でも必要。「前例を乗り越えるのが災害対策」。

・輪島市洲衛からは前日に全区間対面通行が可能になったばかりの里山海道を敢えて走り和倉温泉まで。曲がりくねったかつ厳しいアップダウンを感じてもらい、「まだこの段階なのか」とそれ以上に、崩壊した道路や崖を見ることで「こんな状況でよくぞここまで」。修理関係者の懸命な努力への感謝と幹線道路の強化の必要性。

今解決すべき課題は何なのか。

今日に至る過程を振り返り、災害大国のあるべき姿も今後の大きな課題です。

能登は広いです。復旧も復興も人の心持ちもまだら模様です。

どうか全国の皆様に能登(河北郡市や金沢市も)へのご感心とご支援をお願いしたいと思います。

今後ともどうかよろしくお願いいたします。