新型コロナワクチンを数多くの方に接種していただきたいとの思いは変わっていません。 ただし、リスクも丁寧にお伝えし、対策も必要だと考えます。

新型コロナワクチンを数多くの方に接種していただきたいとの思いは変わっていません。
ただし、リスクも丁寧にお伝えし、対策も必要だと考えます。
リスクとは私達が思っている以上に副反応があるということです。
重篤な副反応のアナフィラキシーショックは確かにかなり希な例であり、その対応も準備されています。
接種後の死亡例もありますが明確な因果関係は確認されていません。(もちろん議論の余地はあるようです。誘因を含めるとまた見方は変わる可能性があります)
一方で、発熱や倦怠感などの副反応はかなりの心構えが必要です。
医療従事者から接種が行われていますが、約2万人からの調査の中間報告が出されました。(4月30日)
今回のコロナワクチン(以下ファイザー社製)では、
1回目の接種では発熱(37.5度以上)3.3%、倦怠感23.2%であり、
これはインフルエンザとほとんど変わりがありませんが、
(インフルエンザワクチンの場合、
発熱3.1%、倦怠感28.2%)
2回目の接種では発熱38.4%、倦怠感69.6%と数字が跳ね上がります。
38度以上でも21.5%もあり、これだけでもコロナに感染したと思い間違いかねないですし、その状態で仕事などをするのは困難です。
若い方の方が発熱などの副反応が出やすい(20代では2人に1人が37.5度以上の発熱)こともわかっています。
高齢者から接種が始まりましたが、
・まだ2回目の接種の方が少ない
・高齢者は若い人に比べて高熱などの副反応が低い(70代は20代の5分の1)
ため、まだ表面化していないのだと思います。
私達は政府に対しての
「ワクチン接種に関する第2次提言」の中でも
・副反応対策の強化
・リスクコミュニケーションのあり方
・「ワクチン休暇」の導入
なども盛り込みました。
「ワクチン休暇」導入への支援は64歳以下の方への接種が始まる前には準備しておく必要があります。
(いくつかの医療施設では、あらかじめ接種の翌日が休みになるように調整されているところもあります。ただ、これはワクチンへの理解がある医療関係者だから出来ることであって、医療関係以外の企業が国などの行政からのアナウンスや動機付け無しに、ワクチン休暇を準備するのは困難だと思います。)
調査を受け、高熱のデータなどもみてなお、感染、発症、重症化を防ぐためにも私はコロナワクチンの接種の必要性は感じています。
ただし、国が接種を焦るがあまり、説明を怠ることや接種の強要はあってはいけません。
長々と書きましたが、ワクチン接種の最前線で戦われている全ての皆様に感謝いたします。