日米とも株価はコロナショック前の水準を超えてきた
日米とも株価はコロナショック前の水準を超えてきた。明らかに異常。
株価の基本は配当成長率。この半年で消えた利益は戻らないし、失われた雇用=所得→消費も間違いなく下がる。
この8年はリーマンショック後の過剰流動性相場と新興国の急成長によって世界的な株高が演出された。(日経平均はNYダウやDAXとほぼ同じ上昇率。ナスダックは3倍以上。)
世界が一つの市場となり、生産性と労働コストと生活水準格差がうまい具合にミックスされて世界経済の成長に繋がってきた流れが、コロナによってしばらくは停滞せざるを得ない。
日本は明らかに耐性が無い。
中央銀行で株式を購入しているのは日本のみ。
年金によるPKOも今はあり得ない。
労働市場の非正規の拡大は賃下げ余力がないことの裏返し(職を失う)。
もはやチキンランの財政出動に池の中のクジラの国債市場。
リスクをリスクだと思わなくなるのがもっともリスク。
総裁選、代表選の喧騒の横での株価上昇。
コロナ対策はもちろんのこと、8年近くにわたるアベノミクスの宴の後始末も準備していかなくてはいけない。