本当の戦いはこれから

代表選挙は菅直人さんに投票をしました。
投票をするまでは公表をしないことに対し、お怒りや失望の声もいくつかいただいてはいましたが、どちらにしようか悩んでいたわけではありません。
私自身当初から、「短期で総理が代わるべきではないという理由で菅さんの消極的支持、ただし、政治と金の問題で小沢さんが全面的にありとあらゆる要求に対し立ち向かっていくということであれば小沢さんの支持もあり得る」ということを申し上げてきました。

ただし、この選挙期間中に、消極的支持をさらに拡大させるだけの材料が出ることなく、かつ、政治と金の問題にも全面的に受けていただくという確証が出てくることはありませんでした。実際には私の中の合格ラインのゴールテープをどちらからかが切った段階で支持の公表をしたいと考えてはいましたが、それもなく、今日まで来ました。
最悪として、そのゴールラインを下方修正し、投票をしなければいけないことも考えました。
私としては、私の投票行動が、いかに自分で納得し、有権者の皆様に、さらには反対の候補者に投票して欲しいと望んでいる方々に自信を持ってご説明できるか、これが途中からの大きなポイントとなってきました。
だからこそ、片方は消極的、片方は、引っかかるところはあるんだけど・・・というこちらもまた消極的なという理由で投票をし、その理由を「言い訳がましく」言いたくはありませんでした。

そして、今日の臨時党大会、

投票を決めた決定打は私なりの説明をし得る、と菅さんの言葉の中で私自身の理解が生まれたからでした。

「指示されず、依存せず、自立し、その志で、世の不条理に立ち向かう」
石井紘基さんや山本孝史さん、政権交代の日を見ることなく亡くなられた先輩議員の実績を取り上げながら、民主党の原点を示した言葉です。

この言葉を
「小沢一郎という当代一のリーダーシップを持ったカリスマ政治家に依存をせず、それぞれが国会議員を目指そうと大切なものを犠牲にしながらも抱き続けてきた志を掲げ、ひとりひとりそれぞれがカリスマとなって、世の中の不条理に立ち向かう」。
さらに短くすれば
「菅直人のもとで、一人ひとりが小沢一郎となって、日本を助けたい」。
このようように解釈が出来たところで、ゴールテープを切ることが出来ました。

「ノーサイド」
新代表の挨拶で菅総理が強調されました。
私たちの敵は身内にあるのではなく、
今の不景気感であり、成長や幸せを阻害している硬直化した仕組みです。

本当の戦いはこれからです。