良識と正義
今日はお昼に財務金融委員会で趣旨説明のみ。
ただ、あれやこれやで忙しい日となりました。
第二議員会館から第一、参議院議員会館、議事堂を何度も行ったり来たり。 訪問活動をしている時のように歩き回ることもありますが今日はそんな一日でした。
最終便の一本手前の飛行機で石川へ。
石川で会合一件。
選挙などで「有権者の良識を信じる」や「正義の戦い」という言葉が使われることがあります。
私はこの言葉が使われることに大きな違和感があります。私自身、演説でこの言葉は今まで使ったことはありません。
自分と違う相手方に投票した人は「良識」が無いのか、さらには正義に対する言葉で「悪」なのか。
過去からの不幸な戦争はそれぞれがそれぞれの「正義」をかかげて突き進んできたものが多く、 それが取り返しのつかない結果をもたらしてきています。「聖戦」なるものはその最たるものではないでしょうか。
自分以外を認めないその視野の狭さと傲慢さがこれらの言葉を使わせているのだとすれば、民主主義政治のあり方そのものを否定しているとも言えます。なぜなら、民主主義政治の特徴の一つは多様性を認めることだからです。
故福田赳夫首相は「天の声にもたまには変な声もある」と自民党総裁選予備選挙の結果を受けてこのような言葉を発しました。 「たまには」と「変な」に自分自身の悔しさを、「天」に相手への敬意を。さすがの表現です。
相手を断じることは簡単ですが、それでは本当の意味で前には進めない。
人の振りを見て私自身も気をつけなければいけません。