亀井氏の発言について
亀井金融相の発言に批判が集まっています。
モラトリアムあり得ない、現状はそこまで酷くない、よけいに信用収縮を引き起こす等です。
たしかに今までではあり得ない考え方かもしれませんし、最悪期を脱したとの見方があることも間違いありません。
表面上は
新興国の急速な回復。過剰流動性と資源高がもたらした株価の反発。前与党が選挙前にさかんに「底入れした」と喧伝したこと。そして、政権交代の熱狂による一時的な麻痺が楽観的な雰囲気を作っているのかもしれません。
ただし、現状とこれからはどうでしょうか。
資源高の悪影響、公共投資を中心とした景気対策の息切れ、そしてそもそも中小零細企業は現実から目をそむけることも出来ない大変厳しい状況のままです。
厳しい現実が今そこにあり、年末、年度末へ向けての緊張感が必ず高まってきます。
「・・・ショック」
日本企業名が冠されるその時が来るかもしれません。
野村證券の増資はその緊張感を先取りしたものだとも言えます。
のん気な楽観主義は打つべき手を打ち尽くした時のみです。
現状を考えれば亀井金融相の発言は底割れを防ぎ、リスクを周知させ、万が一への対処を先取りするためにも必要なものであると考えます。