元社員として今回のインサイダー取引は本当に腹立たしく思います。
私が入社した1997年に野村證券で2度目の不祥事がありました。
社長が交代し、「3度目はない、あれば会社は存在意義を失い、消滅する」
当時の氏家新社長はそう宣言し、私たちも強い覚悟を持って業務を行いました。
結果として、今となっては当たり前のように「コンプライアンス」を耳にするようになりましたが、
他社に先駆けて、かつ社員一人一人に至るまで、コンプライアンスの徹底は行われていたと思いますし、むしろ「守るべきもの」のコンプライアンスというよりも、「野村はコンプラがしっかりしているから安心だ」という「攻めのコンプライアンス」として野村では昇華させていたと思います。
本当に残念ですし、今も働いている方にとってはショックも大きいと思います。
たった一人の行動によって、多くのまじめな方に大きな迷惑がかかってしまう。
業務の拡大において、人材の拡大は大変重要です。ある意味「信頼関係」のみ、と言ってもいいほどそれが商売のベースになっている分、当初から悪意を持った人間の行動を見抜くことが出来なかったのかもしれませんが、悔しいの一言です。