予見
証券マンにとって損益は当然重要なのですが、予見して次の行動を事前に考えていただく、これも非常に重要なことです。例えば「来週の水曜の引け後・・・という指数が発表されます。翌日の新聞では悪いことを強調して書いてくる可能性があり、相場は下がる可能性があります。ただ、ある程度の指標の悪さは予想しており、市場が過剰反応し、むしろ下がってくれれば・・・・を仕込むチャンスです。下がらなければ様子をみましょう」等です。こういった経過を経ずに、その来週の木曜日当日に「下がったので買ってください」では、説得性もないですし、お客様も買う気にもなりません。当然です。
未来を予見して、お客様に取るべき行動を事前に認知していただく、これは株や債券の売買のみならず、お客様の本業や、生活についてもアドバイスすることにより、よりこちらの付加価値を高める(お客様にとって利用価値がある)ことになります。
政治も同様だと思います。原油価格の上昇によりすべての物資の値段に影響が及ぶことは予見できたことです。今の政府の「あたふたぶり」をみるにつけ、彼らにこの能力が無いのは明白です。「備える、対処する、そもそもの原因を解決する」。薬害問題においてもこの三点からみれば0点です。
景気は間違いなく下り坂にはいってきていると思います。
そして次の衆院選で与党の発言は十二分に予見できます。
「日本の景気が悪くなったのは昨年の参院選で野党が勝った時とほとんど時期を同じくしています。ねじれが景気悪化を招いたのであり、外国人は民主党中心の政権が嫌で株を売ってきたんです。」
こんな程度でしょう。 発言しそうな人も予見できそうです。